◆「そのつど答えは“格闘”」

臼井さんが言うように、ネット社会の中で暴走が起きています。これが追悼式典の様子でした。さらに加えて、やまゆり園障害者殺傷事件やヘイトスピーチなどを取り扱ったのが、この映画『リリアンの揺りかご』です
KBC臼井賢一郎解説委員長:何と言っても、リアルな現場にいて、その当事者であるのが、我々取材記者であり、ディレクターであり、神戸監督です。ファクトじゃないことを言ってファクトにしようとしている。非常に難しい問題を提起している。今は、「出さないと公正じゃない」と必ず言ってきます。でも「絶対これ違うな」と言いたくなる部分もある。我々自身、そのつど答えは“格闘”だと思っています。「こうすれば、こう」みたいな簡単なものじゃなくて、自分たちの取材結果も踏まえて、過去の記録も踏まえての判断かなと思います。
RKB神戸金史解説委員長:今日、ニュースの仲間も会場に来ているんだけど、日々僕らはそういうことに直面して「どうしたらいいんだろう」と考える。「こういう意見もあります、ああいう意見もありました」で終わるのが一番楽なんですよね。でもそれをやっていたら、デマを本当に信じちゃうんじゃないかと思います。
映画『リリアンの揺りかご』はかなりハードなドキュメンタリーです。4月2日と9日にも上映があります。『魚鱗癬と生きる 遼くんが歩んだ28年』は4月4日と10日上映です。キノシネマ天神に足をお運びください。
https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/#schedule
◎神戸金史(かんべ・かねぶみ)

1967年生まれ。毎日新聞に入社直後、雲仙噴火災害に遭遇。福岡、東京の社会部で勤務した後、2005年にRKBに転職。報道部長、ドキュメンタリーエグゼクティブプロデューサーなどを経て現職。近著に、ラジオ『SCRATCH差別と平成』やテレビ『イントレランスの時代』の制作過程を詳述した『ドキュメンタリーの現在 九州で足もとを掘る』(共著、石風社)がある。最新作は80分のドキュメンタリー映画『リリアンの揺りかご』で、TBSドキュメンタリー映画祭で上映中(福岡会場限定)。







