藤本さんの地域でも高齢化で農業をやめる人が相次いでいます。この2頭の牛も飼えなくなった人から引き取りました。

希望は消費者とのつながりです。

藤本さんの農園ではアイガモ農法を通じたコメ作りで、消費者との関係を作り安定した経営を行ってきました。研修会で、作物のPRを課題に出したのもそのためです。

県農業経営者クラブ 藤本聡 会長
「広島県は農村と消費地が近いので、そこの利点を最大限活かして、お互いに情報交換をしていくと、ほかの県にはない価値のある地域になっていくんじゃないかと」

研修会では今、急成長している県内3人の野菜農家が講演しました。

西坂和真さん
「サラリーマンになるよりも、絶対売り上げ上げられると思うので、農業は絶対これからチャンスだと思う。がんばってみて下さい」

「やればできる」という先輩たちの話に、佐藤さんも刺激を受けたようです。

佐藤望さん
「何かやってみたら案外、うまくいくんじゃないかなと。今回、話聞いてたりしてて」

研修会の最後は作物のPRです。佐藤さんは、自ら手を上げ前へ出ました。

佐藤望さん
「弊社では一粒万笑。そのおコメ食べておいしい!という笑顔。秋の収穫体験で収穫してもらって、活動している時の消費者様の笑顔。僕たちの給料が支払われて、うるおって僕も笑顔になるっていう、そういった万の笑顔を生み出せるというのが、株式会社・藤本農園のおコメだと、私は自己PRをします。ありがとうございました」

藤本さんは佐藤さんが農園のコメ作りを理解していたことを知り喜びました。やる気を取り戻した佐藤さん…。春からは、初めて野菜作りに挑戦します。