広島市の業者が経営破たんし、学校の給食が停止した問題を受けて、広島県は19日、入札の方法を見直すことしました。

県立高校の寮などの施設で食事を提供していた、広島市の「ホーユー」は、9月に経営破たんしましたが、過去に設計金額を大幅に下回る価格で業務を落札していました。

広島県内の給食調理業務の入札方法は、現在、学校などが個別で決めていて、その多くが価格だけで業者を決定していました。ホーユーの問題を踏まえて、広島県は▽価格以外にも従業員の待遇や給食の質などを総合的に評価する方式か、▽業者側が提案する「公募型プロポーザル方式」に変更します。

広島県 契約・調達管理課 山下太朗 課長
「さらなる検証・検討を行うことで、よりよい仕組みを構築できるよう努力を重ねる」

また、契約する業者については、最新の経営状況が確認できる納税証明書などの提出を求めるとしています。新しい入札方式は、2024年度以降に実施する見込みです。