8日に広島県福山市の公園で倒木が確認されたことを受け、市は、15日から市内全ての公園などを対象に緊急点検を始めました。

16日午前、福山市の職員が緑町公園を訪れ、園内の樹木を見たり触れたりしながら、根腐れや不自然な傾きがないかなどを確認していきました。

福山市では8日、向陽第4公園で植えられていた高さおよそ16メートルの杉の木が倒れ、直撃した4連ブランコが壊れているのが確認されました。

市には3月、倒木を心配する声が住民から寄せられていましたが、市は公園の状況を一度も確認していませんでした。

樹木医による調査の結果、倒木の原因は近くに側溝があり、根の発達が均等にできていなかったことや、6日から7日に降った雨の影響で地盤が緩んだことなどが考えられています。

福山市 公園緑地課 田辺尚史 課長
「要望に対しまして現地確認ができていなかった点については申し訳ないと考えています。みなさまの安心安全につながるように取り組んでいきたい」

市は、6月中旬までに市内全ての公園や緑地帯などおよそ740か所で緊急点検を実施するということです。点検項目に該当する樹木には、目印をつけています。

今後、樹木医とも相談するほか、危険性のある樹木が見つかった場合は伐採するなどの対応をとる方針です。