被爆者の記憶に残る光景を、広島の高校生が絵に残す「原爆の絵」が、最新のデジタル技術によって広く公開されることになりました。

東京大学大学院 渡邉英徳教授
「ヒロシマと長崎の高校生たちが手を取り合って被爆者の体験を未来につなぐデジタルコンテンツを作った」

被爆体験や被爆直後の写真などをデジタルアーカイブとして残す取り組みをしている東京大学大学院の渡邉教授です。広島市内で行われている国際会議で紹介したのは基町高校の生徒たちが被爆者の体験を聞き取って描いた「原爆の絵」をデジタル技術を使って公開していく取り組みです。

長崎東高校の2年生が基町高校の卒業生らと話し合いをしながら、協働して取り組みました。そして、原爆の絵20枚を広島の地図上に落とし込み、爆心地からの距離感もわかった上で日本語と英語で表記された解説文を読むことができます。

長崎東高校2年横濱怜奈さん
「どのようにこの絵を配置して、どういう表示をさせるかとか、そういった点にも苦労しましたし、見に来てくださった方々から色々な意見をいただいて、そこも含めてもう一度改善を重ねて」
長崎東高校楠田こはるさん
「原爆や平和にかける思いを、県をまたいで対話させていただいて、そこでの学びはすごく大きかったなと思います」

監修した東京大学の渡邉教授は、高校生が取り組む意義について…

東京大学大学院 渡邉英徳教授
「若い世代の人たちが自分自身の事で、自分自身の言葉で、原爆を語れるようになるっていうのが一番の意義だと思いますね」

今後はさらに閲覧できる「原爆の絵」を増やすとともに、原爆の絵に関わった基町高校の卒業生とも対話を重ね、深く掘り下げていきたいとしています。