小田浩監督が忘れられない広陵・9番小林誠司の公式戦初ホームラン…

 広島大会決勝では15年ぶりの延長戦。広陵の野村、総合技術の粟村の両先発の投げ合いが続き、3対3のまま迎えた11回表。広陵の攻撃。小田監督が「イマでも忘れられない」と振り返る瞬間が…。広陵9番・小林誠司がスライダーを振り抜くと、打球は両翼91.4mという旧市民球場のレフトポール際へ吸い込まれました。公式戦で1本もなかったという小林のホームランで広陵に4対3と勝ち越しを許します。

 先発の粟村の156球の熱投に応えたい総合技術打線でしたが9回以降、野村祐輔の前にランナーを出せず11回ウラ2アウト。最後はこの日10個目の三振を奪われ、野村に139球の完投を許しゲームセット。小田監督のもと快進撃を見せた総合技術でしたが、創部3年目での甲子園出場は夢と消えました。

 総合技術を僅差で破った広陵は、夏の甲子園で決勝に進出。悲願の全国制覇に手をかけるも、佐賀北の“がばい旋風”の前に準優勝に終わりました。甲子園1塁側アルプスで取材中にレフトスタンドへ逆転満塁弾が消えたシーンはイマでも記憶に残っていますが、それと同時に広陵を最後まで苦しめた総合技術というチームも忘れられなくなっていました。