山口さん「“うらやみ”がやがて“恨み”に…」

山口さんが特に強調したのが「うらやみ」という感覚でした。
山口達也さん
「『なんであいつばっかりうまくいくんだよ。なんでだよ』って。それが“恨み”に似た感覚になり、やがて自分を恨むようになる。『なんで自分はだめなんだろう』『なんでここにいるんだろう』『なんで生きてるんだろう』って、そこまで追い詰めるんです」
山口さん自身、仕事が順調で周囲から評価されていた時期にも、「なんで俺がこの仕事をやっているんだろう」「もっと自分より合う人がいるのに」と内心では自分を否定し続けていたといいます。
この「低すぎる自己肯定感」が、生きづらさの核にありました。
山口達也さん
「人に褒められれば褒められるほど、『この人は俺に嘘をついているんだ』と勝手に思っていた。『かわいそうだからなんとなく褒めてくれてるんだ』『仕事が少なそうだから仕事を入れてくれているんだ』と。自分が決めればいいことを、逆のほうに走らせていたんです」
孤独になりたくて独り飲みを始めたわけではないー。それでも「人と会うと自分がだめな人間だと思ってしまうから」という感覚が、山口さんを自然と、孤立へと向かわせたのです。
依存からの回復に向け、歩みを進める山口さんは「アルコール依存症と共に生きる」と掲げます。そこには、強い覚悟が込められています。
(5回目【「変えられるのは未来と自分」依存症“服”と言わない理由「死ぬまでアルコール依存症と共に生きる」覚悟】へ続く)



































