「ずっと僕の大切な友達です」クラスメートが書いた手紙
4月、東広島市の高校に由美子さんの姿がありました。そばには伊織さんの自転車。耳を傾けるのは、伊織さんと”同じ世代”の高校生たち。彼らを「加害者にも、被害者にもしない」ために、自身の経験を伝えます。そして、由美子さんは、伊織さんのクラスメートが書いた手紙を読みあげました。
「自転車競技部の話をしている時の伊織の顔は、いつもワクワクした気持ちが溢れ出ているみたいでした。
たった一瞬で、伊織が大切にしていた自転車も、大きな賞を取ってみんなを驚かすという夢も、全部壊されて悔しくて仕方がないのです。
苦しい時も楽しい時も笑顔でいる伊織は、ずっと僕の大切な友達です」
由美子さんは語ります。
「ここで終わりではない。どう頑張っても伊織が帰ってくることはないけれど、その彼の命がそこで終わらないようにしていくのが私の役目だと思っています。
思いを受け継いでくださる方が1人でもいれば、その人の心の中に生き続けると思うので、続けていきたいと思っています」
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