広島県廿日市市の宮島ロープウエーで、7日から新しいゴンドラが運行を開始します。5日、本格運行を前に試運転がおこなわれました。

1959年に開業し、65年以上の歴史を持つ宮島ロープウエーです。弥山のふもとにある紅葉谷駅と、中腹の榧谷駅を結ぶ「紅葉谷線」。榧谷駅から山頂近くの獅子岩駅を結ぶ「獅子岩線」の2路線で構成されています。

ふもと側の紅葉谷線は、2018年にゴンドラが更新されています。今回は、山頂側の「獅子岩線」でゴンドラが更新されました。新しく導入されるゴンドラは2台。「空号」と「海号」です。弥山とゆかりのある弘法大師「空海」にちなんで、それぞれ、宮島の空と海をイメージしたデザインです。

先月には、この新しいゴンドラを、古いゴンドラと入れ替える作業がおこなわれました。弥山の山頂付近には車道が整備されていないため、新旧のゴンドラの入れ替えには、ヘリコプターが使われました。

5日午前、厳島神社の宮司が安全を祈願し、関係者を乗せた試運転がはじまりました。交走式と呼ばれる方式で運行され、一方のゴンドラが登ると、もう一方のゴンドラが降りる仕組みとなっています。

新しいゴンドラは、窓ガラスにUVカットの加工がされているほか、間接照明も設置。ファンも取り付け、夏場の暑さ対策も施されています。大きくなった車窓には瀬戸内海に浮かぶ島々や、緑一面の弥山が広がります。紅葉シーズンの秋には、色づいた弥山を楽しみながら、山頂に向かうことができるということです。

定員は、これまでより5人多い35人で、旧型のゴンドラと比べて全長がおよそ60センチ長くなっています。

宮島ロープウエー 田村智康社長
「お客さまの利用がかなりインバウンドの関係もありまして増えてまいりましたので、ひどいときには1時間以上待って頂くことがありますので、そういった意味で待ち時間をなんとか解消できればとは思っています」

廿日市市によりますと、宮島を訪れた人数は、2025年の一年間で496万7481人で、2年連続で過去最多を更新しています。日本人観光客は2024年から横ばいの推移だったものの、円安の影響などで、外国人観光客が増加したということです。

2026年は、宮島・厳島神社が世界遺産に登録されて30年目の節目…。多くの観光客が想定されるなか、ゴンドラの大型化で、混雑が少しでも緩和されることが期待されています。

宮島ロープウエー 田村智康社長
「宮島の自然と瀬戸内海の多島美をしっかり見ていただきたい。神社でお参りしたあとは、ロープウエーも乗っていただき、色んな自然を楽しんでいただければと思います」

運賃は往復で大人2000円、こどもは1000円です。6日は運行を休止し、7日から新たなゴンドラで運行を再開します。