広島県三次市と大阪市を結んでいた高速バス「みよしワインライナー」が廃止されることになりました。

運行会社の中国バスによりますと、運輸局に3月末で路線を廃止すると届け出たということです。

「みよしワインライナー」は、三次市と大阪市を約5時間で結ぶ高速バスで、1日4往復が運行されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で2020年に運行を休止し、現在に至るまで再開されていません。

この路線は、1983年に中国自動車道が全通したことを受け、中国バスと広島電鉄、阪急バスの3社が1984年5月に開業しました。当初は安芸太田町の加計地区を起点に、三次市や庄原市の停留所を経て大阪市まで結んでいました。(その後、加計―三次間の廃止で広島電鉄は撤退)

高速道路が開通して間もなく、広島県内を発着する高速バスの先駆けとも言える路線で、広島電鉄の社史には「関係職員はプライドを持って職務を遂行した。大阪線開業時には、乗務員はカッターシャツを新しいものに取り替えて乗務した」と記されています。

中国バスは路線廃止の理由について「コロナ禍以降、路線を休止をしている間に、他社の高速バスが三次駅への停車を開始したため」としています。

「みよしワインライナー」が運行を休止していた2023年には、JRバス中国が運行する高速バス「浜田道エクスプレス(島根県益田市・江津市―大阪市)」が、三次市の要望を受けてJR三次駅への停車を開始。現在も1日2往復が運行されています。

※画像は1984年の開業時に安芸太田町加計(当時の加計町)で開催された、広島電鉄の初便を祝う式典の模様です。