西日本には、大量の「黄砂」が流れ込んでいると見られています。一般的に春のイメージが強いですが、秋に観測されれば、広島では6年ぶりです。

末川徹 記者
「午後2時過ぎです。南よりの風を強く感じます。遠くを見ると、ぼやけているようにも感じます」

西日本では25日、広い範囲で「黄砂」が予想されていて、ところによって見通しが悪くなる見込みです。広島地方気象台によりますと、県内でのピークは、今夜からあすの明け方にかけてとみられています。

まちなかでは、黄砂対策で2日前からマスクをつけたり、くしゃみが出やすくなったと話したりする人がいました。

下江美帆 気象予報士
「春のイメージが強い黄砂ですが、条件が揃えば秋にも飛来する可能性がある。ポイントは、移動性の高気圧・低気圧からのびる前線の後ろ側で起こる下降気流。これまでにも(秋に)黄砂が飛来したこともあると思うが、観測の条件が厳しいため注目すべき現象と言えそう」

秋に黄砂が観測されれば、県内では、2019年10月以来、6年ぶりです。

屋外では車や建物などへの付着が目立つほか、交通機関が乱れるおそれもあります。またアレルギー体質や呼吸器・循環器系の疾患がある人は十分ご注意ください。