三次市の神社で農作物の豊作を願う祭り、「神殿入」が行われました。

三次市吉舎町にある辻八幡神社です。およそ1000個の灯ろうが設置され、幻想的な風景を作り出していました。神殿入は、江戸時代に大飢饉で亡くなった人たちを悼むとともに、五穀豊穣を願って行われたのが始まりと言われています。

氏子など地元の人たちは灯ろうを吊るした笹竹を持ち、神社までの参道およそ500メートルを歩きます。

参拝者
「小さい頃から見てきた景色なので懐かしい気持ちになりながら上ってきました」
「毎日、おいしいものがたくさん食べられますようにと願いしました」

●神殿入保存会 奥村精吾会長
「朝の準備から若い人がちょっと今年は多かったので、少し心強く思いました」

神殿入保存会は、「伝統の祭りを絶やさず、続けていきたい」と話しています。