深刻化するシカの農業被害の課題解決になるのでしょうか?広島市で、特殊なドローンを使ったシカの追い込み猟が行われました。

ドローンから大音量で響き渡るのは、猟犬が激しくほえる声です。狙うのは、山林に潜むシカの群れ。声でシカを追い立てます。20日、広島市安佐北区大林町の山林には市の委託を受けた業者と地元の猟友会のメンバー、あわせて70人が集まりました。

シカの駆除で行われる「巻き狩り」は、猟犬がシカを追い込み、待ち構えた猟師が捕獲する伝統的な猟ですが、今回はその猟犬の役割をドローンが担います。

アイロジャパン 志村伊織 代表取締役
「北は北海道から南は鹿児島までいろんなところでドローン使ってもらってます。今までの知識と現代の新しい技術を融合して、新しい猟の形ってことで」

全長1.2メートルのこのドローンは、犬の鳴き声のほか、煙火を打ち上げて銃声を再現することもできます。