広島市安佐動物公園のマルミミゾウのメイが早ければ8月にも出産を迎えます。国内初となる出産に向け、園では着々と準備が進んでいます。エコー検査では赤ちゃんの元気な様子が確認できました。

妊娠18か月となったマルミミゾウのメイ。出産は8月から10月の予定です。

去年の写真と比べると…。おなかがふっくらしているのが分かります。

現在、飼育されているマルミミゾウは世界にわずか3頭。そのうちの2頭が「メイ」と、赤ちゃんのお父さんの「ダイ」です。

こちらは先月のメイ。スイカを豪快に食べています。食欲が落ちることもなく、元気に過ごしているそうです。

おとといは月に1度のエコー検査。獣医師やゾウの担当者が集まりました。

皮膚についた小石などを落としたら、ゾウ舎に誘導します。メイを刺激しないよう私たちは外から撮影します。

広島市安佐動物公園 野田亜矢子 獣医師
「よく動いていましたし赤ちゃん自体はすごく元気なんだろうなと思っています。今回私たちもゾウの胎児のエコーを見るのは初めてなんですけれど、思っている以上にお腹の中で動いているなって思います」

そのエコー画像では、頭の一部が確認できました。赤ちゃんは順調に育っています。

ゾウの赤ちゃん専用の粉ミルクも届きました。

広島市安佐動物公園 野田亜矢子 獣医師
「これがパッケージです。届きました。ほぼ3か月分です。私たち動物園でこの手のミルクを使うときはだいたい親が育てなかったか、親のお乳が出なかったかのどちらか」

メイには人工哺育の準備が欠かせません。理由はその生い立ちにあります。