広島県11日、仕出し料理を食べた10人がおう吐や下痢の症状がでるなど、ノロウイルスによるの食中毒が発生したと発表しました。いずれも軽症ということです。
県食品生活衛生課によりますと10日朝、北部保健所に「4月5日に提供した仕出し料理を食べた1グループ中、7人程度がおう吐、下痢の症状が出ている」と報告がありました。
保健所が調査したところ、同5日に仕出し料理を食べた2グループ25人に10人におう吐や下痢の症状がありました。また患者からノロウイルスが検出されたということです。
これを受け、保健所は、仕出し料理が原因の食中毒と判断し、提供した同県庄原市内の業者を11日付で営業禁止処分にしました。
さらに、この業者は4月5、6日に東部保健所福山支所管内の飲食店2店舗にも刺身などを納品。店舗で食事をした33人のうち21人におう吐や下痢の症状があり、ノロウイルスも検出されたことから、関連を調べているということです。
◇ノロウイルスの食中毒
・潜伏期間は24~48時間
・下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)
・感染した人の便や吐物に大量のノロウイルスが含まれる
◇予防のポイント
・調理、食事前、トイレ後にはしっかり手を洗う(アルコール消毒は効果がないため手洗いが重要)
・嘔吐、下痢症状がある人はタオル共有は避ける
・まな板、包丁などの調理器具は使用後十分に洗浄し消毒する
・消毒は熱湯や塩素系漂白剤が有効(アルコール消毒は効かない)