アメリカ海軍も沖縄のすぐ南海上で非常に強い勢力へと発達させる予想

アメリカ軍合同台風警報センター(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

台風21号についての進路予想をみると、大きくは気象庁の予想と同じような傾向となっています。フィリピンの東海上で北寄りへと進路を変えてかなり発達させる予想となってきました。先島諸島の南の海上に達したときに最大風速は100ノット以上と予測されています。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

【画像で確認】台風+秋雨前線にも注意 11月2日までの雨・風シミュレーション

アメリカ海洋大気庁(NOAA)

アメリカ海洋大気庁の台風21号に関するアンサンブル予報結果です。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
かなりバラツキはありますが、次第に進路を北よりへと変えて沖縄付近へ北上して、その後は本州へと向かう予想データも多くなっています。

ヨーロッパモデル 本州の南岸にかなり接近の可能性を示唆

ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)

ヨーロッパ中期予報センターによるアンサンブル予報結果です。南西諸島の南の海上までは西寄りへと進んだあと、進路を次第に北東寄りへとかえて、日本の南岸に接近する可能性を示しています。

【画像で確認】台風+秋雨前線にも注意 11月2日までの雨・風シミュレーション

11月1日(金)予想天気図 日米欧3カ国ともに本州接近データも

日米欧3つの予報機関のアンサンブル予報で示された11月1日(金)21時の一例です。これまでに比べると、いずれも台風を発達させて西日本付近へと接近させる予想データでそろってきているのがわかります。

以下に示した各モデルごとのすべての予想メンバーをみるとまだバラツキが大きいことが分かりますが、ここ数日の予想に比べると台風を本州付近へと接近させる予想データが多くなってきました。まだ1週間先の予報となるので確定的なことは言えませんが、次の週末は西日本や東日本でも台風の影響を受ける可能性があるかもしれません、この先は台風の動向にご注意ください。

気象庁(JMA)アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認


アメリカ海洋大気庁(NOAA) アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認


ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)アンサンブル予報結果(11月1日21時)を確認

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。

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