アメリカのトランプ大統領が、ホルムズ海峡を開放しなければイランの発電所への攻撃の可能性を示唆するなか、イラン軍は、攻撃を受ければ「ホルムズ海峡を完全に封鎖する」などと警告しました。

トランプ大統領は21日、イランが48時間以内にホルムズ海峡を開放しなければ「さまざまな発電所を攻撃し壊滅させる。最大の発電所から始める」と自身のSNSに投稿しました。

アメリカとともにイランへの攻撃を行うイスラエルのネタニヤフ首相は。

イスラエル ネタニヤフ首相
「トランプ大統領は、自分のしていることを正確に分かっている。何をするにしても我々は共に行う」

トランプ氏の投稿を受け、イラン軍の報道官は声明を発表。発電所を標的とした攻撃が実行されれば「ホルムズ海峡を完全に封鎖する」と警告しました。

さらに、イスラエルの発電所やエネルギーインフラなどが標的となるとし、アメリカ資本が入る同様の企業も「完全に破壊される」と強くけん制しています。

これに先立ち、イランのガリバフ国会議長も発電所やインフラが攻撃されれば「地域全体の重要なエネルギーインフラなどが正当な標的とみなされる」と、報復攻撃を行う構えを示していました。

こうしたなか、アメリカのベッセント財務長官がNBCテレビの番組に出演し、トランプ大統領がイランへの圧力を強めたことについて「事態収束のために、あえてエスカレートさせなければならないこともある」と述べ、支持する考えを示しました。

また、イランの原油輸出の拠点カーグ島への地上部隊の派遣の可能性を問われ、「あらゆる選択肢が検討対象だ」と答えています。

一方、アメリカ国務省は22日、世界中のアメリカ人を対象にした「注意喚起」を発表。中東地域でアメリカ軍基地や大使館などへのイランのドローンによる攻撃などが相次いでいることから、「特に中東地域のアメリカ人には一層の注意を払うよう勧告する」としています。