バレーボールの広島サンダーズは、いよいよ今週末、新リーグで開幕を迎えます。その展望を、ハビエル・ウェベル 新監督に直撃しました。

アルゼンチン代表など、強豪チームを率いてきた、ウェベル監督。論理的な戦術で、アメリカ代表でもコーチを務めてきました。そんなベテラン指導者は、新生・広島サンダーズの監督に就任しました。

ハビエル監督
「日本のリーグのレベルは世界でもベスト3、4に入る。このリーグをリスペクトしているし、迫力ある試合の数々になると思う」

新監督の特徴は、フィジカルトレーニングを重視することにあります。34歳のベテラン・安永拓弥 も今シーズンは2キロ増量し、シーズンに入ります。

安永拓弥
「去年は、シーズンの最後のファイナル東レ戦で体力的に落ちていた。そこを変えたくて、個人的にもトレーニングに重きを置いた」

今シーズン、チームは、元キューバ代表の オレオル・カメホ やブラジル出身、212センチの大砲である フェリペ・ロケ を補強。その存在は、チームに絶大な影響を与えそうです。

ハビエル監督
「彼らはとてもいいプレーヤーで、とてもいいブロッカーだ。ほかの日本人選手と違う特長で、このチームでやれることはエキサイティングだ」

ウェベル監督がコートで時間を割くのはディフェンスのシステムです。ブロックとレシーブが有機的にむすびつきます。

新井雄大
「もともと自分はオフェンスが持ち味だが、ディフェンスへの意識も上がってきた」

高木啓士郎
「スパイクに対してブロックで止めるコースと、ブロックを抜かせてレシーブで止めるものがある。そのシステムを効果的に生かしたい」

試合数も増えた新生・SVリーグ。強化された肉体と洗練された守備。広島サンダーズは、初代王者を目指します。

新井雄大
「監督や選手が変わり、去年と違うバレーを見せられると思う。そのシステムを生かしながら、全員で優勝を目指す」

高木啓士郎
「SVリーグ初年度、その優勝を目指し、目の前の一戦一戦を勝ち上がり、まずはファイナルへ」

開幕戦は10月12日、広島グリーンアリーナで東レ静岡と対戦します。上位争いのライバルとなりそうな相手で、いきなり、その力が問われそうです。