混戦のセ・リーグで広島カープの “扇の要” の1人が、捕手・石原貴規 だ。“今シーズンにかける思い” と “抱く理想” に迫った。

広島カープ 石原貴規 選手
「覚悟というか、ダメだったら終わりとは思っているので」
大卒5年目のキャッチャー・石原貴規。26歳で迎えた今シーズンは、危機感を持ちながら常に1軍帯同。6年ぶりのリーグ優勝へ欠かせないピースとなっている。

盗塁阻止率
石原貴規 .450
會澤翼 .222
坂倉将吾 .368
もともと評価の高かったディフェンス面でチームトップの盗塁阻止率を誇れば、バッティングでも…

実況(7月13日)
「打ちました。強い打球。レフトへ上がった。どうだ? 伸びて、伸びてホームラン!」
7月にプロ入り初のサヨナラホームラン。これには 新井貴浩 監督も前半戦を振り返ったトークショーで…

広島カープ 新井貴浩 監督(7月27日)
「石原のサヨナラホームラン、ピッチャーがヤクルトの田口(麗斗)、スライダーが得意なピッチャーなので、右バッターの外からのスライダーでカウントを取ってくるんですね。なので(藤井彰人)ヘッドと『石原、スライダーをホームラン打たんかなあ』って言った瞬間、打ったので、すごく覚えていますね」

天理大学出身で、2019年秋のドラフトで5位指名を受けた石原貴規。1位の 森下暢仁 と同学年に当たる。また、6位の 玉村昇悟 とは8月12日にバッテリーを組み、最後までリード、完投勝利をアシストした。

攻守にわたり存在感が高まり、ことしは開幕から常に1軍帯同。そんな石原が「ダメだったら終わり」とまで語る理由と目指す先に迫った。