一方、学生の確保に苦戦する企業もありました。
末川徹 記者
「大学の掲示板にもアルバイトの求人情報が貼られています。ほとんどのところで時給1000円を超えている状態です」

広島県内の最低賃金は、時給970円。企業から広島経済大学への求人は40件近くあるといいますが、大半の学生は、大学を経由せず、インターネットなどで調べるため、応募が伸び悩んでいます。
広島経済大学 学務センター 赤澤康正 次長
「『夕方から夜遅くまで』など、1日働くのが厳しい学生も多い。企業には切実な思いで『どうにかしてほしい』と言われる」
原爆ドーム近くにある日本料理店「かなわ」です。2年ほど前から広島経済大学に求人をかけていますが、応募してきた学生はまだいないといいます。

かなわ 山本直子 女将
「なかなか来てもらえない。ネットでいろいろなことを調べる時代になっている」
この店舗では、時給を100円上げたほか、短時間勤務を可能とするなど、柔軟に対応していますが、学生が集まりにくいのは、日本料理店ならではの理由も…
かなわ 山本直子 女将
「和食の文化を大事にしていて、清潔感を心がけている。爪も短く、ネイルは禁止。着物を着ることもあるので、和の文化にそぐわない髪型はやめてもらっている」

こうした中、学生が働くことのメリットは…
かなわ 山本直子 女将
「(学生は)学んでいるので、吸収力が高い。ビジネスマナーも身につくし、おもてなしにも役立つ」




































