全国的な暖冬の影響で、冬野菜に異変が起きています。市場にはバレーボールほどに成長したキャベツなど巨大化した野菜が大量に出荷され、取引価格も安値傾向となっています。
18日朝の大分市公設地方卸売市場ではハクサイやダイコンといった冬野菜が並び、威勢のいい声とともに競り落とされます。野菜の入荷量は平年に比べ1割ほど多く、価格は1割5分から2割安くなっています。

丸果大分大同青果 岩尾嘉臣部長:
「暖冬ということで露地野菜が量的に非常に出ていますが、厳しい値段になっている」
野菜の大きさに目を向けると一回りも二回りも大きいサイズが目立ちます。キャベツはバレーボールほどに成長していました。こうした大ぶりサイズが7割を占めるそうです。家庭用では敬遠される傾向にあり、市場価値が下がるため、だぶつく状態も出ています。

丸果大分大同青果 岩尾嘉臣部長:
「今後も暖冬であれば、2月いっぱいこのような単価で推移するのではないかと思います。どんどん食べてほしい」
物価の上昇が続く中、消費者からは歓迎の声も。
買い物客:
「めっちゃありがたいです。今こんな世の中なので少しでも節約したい」「年が明けたら手に取りやすくなったです」「安ければ安い方がいいんじゃないですか」
大分市のコープ「ふらいる」。葉がぎっしりと詰まったハクサイやダイコンなどがカットした状態で販売されています。暖冬の影響で鍋物野菜の売り上げが伸びていないと明かします。

コープふらいる 釘宮昌男副店長:
「値段的には安くなっているんですけど、鍋をする家庭が少ないのか、思ったようには売り上げが伸びていない感じ。来週からの寒波に期待しているところです」
今後も暖冬傾向が続けば春物野菜の出荷も早まり、影響は続くとみられています。