大分県別府市で去年、大学生2人が死傷したひき逃げ事件で、重要指名手配に指定された八田容疑者を加えた新しいポスターが10月から全国に掲示されます。

ひき逃げの疑いで警察庁から重要指名手配に指定されているのは八田與一容疑者(27)です。

八田容疑者は去年6月、別府市野口原の県道で停車中のバイク2台に軽乗用車で追突、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いがもたれています。

警察庁は、制限速度を大幅に超えて追突した凶悪性から、八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に9月8日付けで指定しました。

また捜査特別報奨金の対象事件にも指定され、有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。

そして10月1日から、八田容疑者を加えた警察庁作成の新たなポスターが全国で掲示され、捜査本部のある別府警察署にも貼り出されました。

(街の人)
「情報がいっぱい来るといい」「まだ捕まっていないのは怖いんで、なるべく早く逮捕されるように願っています」

大分県警によりますと、重要指名手配に指定された9月は「似ている人物を見かけた」などの情報が900件以上寄せられたということです。これまでの情報提供は2300件以上となっています。

県警交通指導課の安藤竜夫次席は「一日も早く被疑者を発見、確保したい。全国の皆様のご協力をよろしくお願いいたします」とコメントしています。