高齢化や担い手不足で地域農業が厳しい状況に陥っているなか、生産者と農地を守るために農業分野に参入した女性経営者のアイデアが注目されています。

■義理の父の死…飛び込んだ農業分野でアイデア次々と

大分県豊後大野市清川町で農事組合法人の代表理事を務める和田梢さん(39)。未経験だった農業に飛び込んだきっかけは2014年に亡くなった義理の父・幸久さんでした。

グリーン法人中野・和田梢代表理事


(グリーン法人中野・和田梢代表理事)
「病気になって最後の外出で来たのが田んぼだったんですよ。その姿をみたときにこれで終わっていいのかという思いがずっとあった」

和田さんは、高齢化で農作業ができなくなった農地11ヘクタールを借り受け、6月末から始まる田植えに向けて準備を進めています。米や麦などのほか、加工品も手掛け、さらには米袋をアップサイクルした軽量で丈夫なバッグを販売。また、農業体験を提供して田んぼの維持費を募る水田オーナー制度を導入しています。


(グリーン法人中野・和田梢代表理事)
「田んぼが作れているということは、それだけ地域の人が田畑を活用していることで、すばらしい活気があることなんだと。私がずっとつなげるわけではないけど、つなぐ人が出てくるまでいけれたらいいなと思う」

■業績右肩上がり…地域農業の救世主に

大分県内にある農業経営体数は2010年時点で3万を超えていましたが、この10年間で6割ほどにまで減少しました。


こうしたなか、2015年に設立された「おおいたAFF女性ネットワーク」(Agriculture「農業」、Forestry「林業」、Fisheries「水産業」)は農林水産業の活性化を目指していて、会員数は191人に上ります。食品加工会社「成美」(豊後大野市犬飼町)の岩切知美社長(51)。赤がトレードマークの岩切社長も、この女性ネットワークの会員です。