去年4月、ウクライナから大分県日田市に避難していた家族が、15日に帰国することになりました。戦争が終わるまで日本にいるはずだった一家が、あえて戦火の続く母国に戻る決断をしたわけとは。

日田市で娘2人と母親と暮らしているイリナ・ボンダレンコさん(35)。1年2か月続いたこの生活もあとわずかで終わります。

(イリナ・ボンダレンコさん)「来た時は1つのピンクのキャリーケース、帰るときは6個大きいケースと3つ小さいケース、1年住んでいたから荷物がだんだん増えた」

ウクライナの首都に近いジトーミル州に住んでいたイリナさんはロシアによる侵攻が激しくなった去年4月、姉の家族と一緒にポーランドを経由して日田市に避難しました。

(イリナ・ボンダレンコさん)「学校が助けてくれたし、市役所が助けてくれた。リエラや地域の人も助けてくれた。雨の時にアパートの近くを歩いていたら『傘はいる? どうぞどうぞ』と言われた。だからほとんど助けてもらった。みんなすごく優しい日田の人は」