耐えがたい痛みは続く 骨は見えない… どこに行った?
すぐに隣にいるデスクに事情を話し、耳鼻咽喉科へ急ぎました。医師は最初にヘラ状の器具で、舌を押さえて口の中を探りましたが、骨を確認できない事実を告げられると、「多分、奥の方に動いたな」と自覚し、気分は暗く落ち込みました。
鼻から入れたカメラで舌根に突き刺さった骨を確認… そして
この時、小学校5年の時に腫れが引かないため受けた扁桃腺除去手術を思い出しました。局所麻酔で、引きはがすように切除され、地獄のような苦しみの中で、体が覚えている激しい痛みが、半世紀後にフラッシュバックするとは…
椅子に座って手当てを受ける私に、次は鼻からカメラを入れられ、モニターを見ているとありました。舌の根元にしっかりと突き刺さったイサキの骨が。

そして、医療器具の鉗子で抜かれて出てきた骨を見て、目を疑いました。
長さ3センチを超えるイサキの骨でした。
生まれて62年、これまでも、喉に魚の骨をひっかけたことは何度かありますが、3センチのものを確認したのは初めてです。この時ほど、骨を除いて食べなかったことを後悔したことはありません。

ごはんの丸のみは深く刺さるおそれがあり、絶対NG
大分市の「いわさき耳鼻咽喉科」で詳しく話を聞きました。

(いわさき耳鼻咽喉科・岩崎太郎院長)「骨が引っ掛かったと感じたら、できれば水も唾液もご飯も何も飲み込まず、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。ご飯の丸のみで取れることがあるかもしれませんが、逆に深く刺さるおそれがあります。また、うがいをしても取れたものが出てくるかどうかが分かりません」

骨は溶けない お酢を飲むのも 絶対NG 早い受診を
(岩崎院長)「刺さってもそのままにしておけば、骨が溶けると誤解している人もいるようですが、骨は溶けることはなく、むしろ刺さったところから化膿するおそれがあります。手術が必要になることもありますので、早く受診することをおすすめします」
また、お酢に効果があるとの話については・・・