新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行されたことから、医療機関の対応も大きく変わり、医療費や検査費用が自己負担となります。

地域のかかりつけ医療機関として一日50人から70人ほどの患者に対応する大分市のすみ循環器内科クリニック。5類移行に伴い8日から新型コロナへの対応はほぼインフルエンザと同じになりました。

(すみ循環器内科クリニック・隅廣邦院長)「フェイスマスクや全部着るタイプの防護服を着ていたが、軽い前かけと手袋ぐらいと防御の分はちょっと軽めにしています」

新型コロナの医療費はこれまで初診料などを除き無料でしたが、8日から1割から3割の自己負担が発生します。検査費用も自己負担となり、軽い風邪症状では検査をしない人が目立つようになりました。

(すみ循環器内科クリニック・隅廣邦院長)「ご自身も重症化がないので薬だけでいいという患者さんが結構います。おじいちゃんおばあちゃんと同居している人は用心してもらって検査してもらった方がいいと思う」

また、これまで保健所が担ってきた入院調整も各医療機関が実施することになり、感染拡大時にスムーズに調整できるか不安が残ります。

(すみ循環器内科クリニック隅廣邦院長)「ベッドが足りなくなったりすると困る。行先を探すのに時間がかかる。待っているうちに急変するなんて言うことが起こる可能性が十分あるので高い波にさえならなければいい」

インフルエンザと同様の診療体制を整えるため、県は現在566か所の外来対応医療機関について9月末までに650か所まで増やしたい考えです。