チームを支えるスペシャリスト「ホペイロ」の阪本遼太さん

それを支えるのがクラブ8年目、スペイン語で用具係を意味する「ホペイロ」の阪本遼太さん(30)です。

(ホペイロ・阪本遼太さん)「用具室では選手の試合用スパイクを僕が管理しています。毎試合終わったら洗って乾かしてクリームを塗って…スパイクが好きなのでその時間はとても楽しいし苦にならないです。次の試合でピカピカのスパイクを選手が履いていると僕もうれしくなります」

選手の試合用スパイクは天然芝用、雨用など60足以上。倉庫の常設に伴ってスポンサーが専用ラックを提供してくれたおかげもあり、保存環境は格段に向上しました。ヴェルスパ大分で10年プレーする中村真人選手も環境の進化を実感しています。

(FW18・中村真人選手)「阪本に預け始めてからスパイクが長持ちするようになったし、履くのが楽しみです。スパイクや練習着、そして天然芝でプレーできるというのはとてもありがたいです。選手の負担は軽減されてより練習や試合に集中できるようになります」

用具管理を専門としてスパイク加工までできるスペシャリストは大分県内唯一。トリニータの選手からも個別に依頼が来ることもあります。芝の状態や天候、選手のプレースタイルに合わせたカスタムで選手を足から支えます。

「夢のJリーグ昇格へ 裏から支えたい」

(ホペイロ・阪本遼太さん)「(金属の爪の)配置とかもキックを得意とする選手とドリブルを得意とする選手で変わるので、どういう加工にするかは各選手と話し合いながらやっています。最初の2、3年は選手がもう捨てるスパイクをもらって、加工の練習をしました。ケガはさせられないので今でも神経を使ってやっています。夢のJリーグへというところを裏から支えれればと思います」

ホペイロ(用具係)阪本遼太さん

別府市からクラブも選手たちも大きく進化しようと奮闘するヴェルスパ大分。目指す先はJFLの頂点、そしてJ3です。

(山橋貴史監督)「目標はJ3昇格っていうのはもうみんなで共有していることなので当然。もっともっとアグレッシブに気持ちを出して1試合1試合積み上げて戦っていきたいと思います」

山橋貴史監督

(ゲームキャプテン・DF4・西村大吾選手)「ヤマさん(山橋監督)が3年目になってサッカーも浸透しているし、優勝させて胴上げさせたいというのは選手みんな思っている。JFLで優勝してJ3というのが最終的な目標ではありますが、目の前の一戦を勝って積み重ねていきたい。ヴェルスパのサッカーって面白いよねと見ていてワクワクしてもらえるサッカーをしたいです」