国が「外すことを基本」とする方針を示した卒業式でのマスク着用。これに対し、大分県教育委員会は児童・生徒が主役となる場面以外は着用を求めるとする通知を出しました。

県教育委員会によりますと、卒業式でのマスク着用に関する通知は13日付けで、県立学校や県内18市町村の教育委員会宛てに出したということです。

内容については入退場時や式辞・答辞など児童・生徒が主役となる場面では着用を求めない一方、それ以外の国歌・校歌斉唱の場面や卒業証書を授与する際の校長らには着用を求めています。ただし、基本的に着脱は強制しないということです。

(県教委体育保健課・秋吉陽子さん)「卒業式の後に入試を控えた生徒が多いことを考えると国の方針では懸念が残る。不安を持っている生徒も安心して臨めるように配慮した」

一方、県内で14日、351人の新型コロナ感染を確認。年代別では30代が52人と最も多く次いで10歳未満が46人などとなっています。新たなクラスターは1件で、大分市の高齢者施設で発生。保健所への報告対象は132人で、うち4人が中等症です。

1日の感染者は28日連続で前の週の同じ曜日を下回っています。また、60代・70代・80代・90歳以上のそれぞれ1人の死亡が発表され、県内の死者は738人となりました。