財政全体に潜む「大きな損」と本質を見極める視点
現在、日本の借金はGDPの2.5倍にあたる1400兆〜1500兆円に膨れ上がり、毎月10兆円以上もの国債を借り換え続けている異常事態である。
これは、年収400万円の人が1000万円の借金を抱え、毎月のように返済と新たな借金に追われているような状態だ。
金利が上昇すれば、借金の負担は雪だるま式に増えていく。これまでゼロ金利で抑えられていた国債の利払い費も、金利が2%上がれば20兆円以上増加し、さらに膨らむことも十分あり得る。
また、社会保障費以外の国の予算(教育、防災、道路や上下水道などのインフラ整備等)は、今やOECD(経済協力開発機構)38か国中でGDP比最低レベルにまで落ち込んでいる。
長年のバラマキという不健全な暮らしぶりの結果、日本政府は今や「自分の体のメンテナンスすらできないボロボロの状態」なのである。
トランプ米大統領の関税政策や、イギリスのEU離脱も、目先の利益を優先した結果、国全体が大きな損失を被るリスクを抱えた顕著な例と言える。
私たちは皆、目に見える短期的な「得」を優先しがちであるが、その裏には、時間をかけて私たちの生活に跳ね返ってくる「大きい損得」が必ず隠れている。
加藤氏は、「この見えにくい部分を意識すること」こそが、物事の本質を理解し、未来の日本に向けて賢明な判断を下すための不可欠な視点であると提言する。






















