大分県でタクシー事業を展開する「はとタクシーグループ」の2社が新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金などおよそ1億9000万円を不正に受給していたことがわかりました。
不正受給していたのは、別府市のはとタクシーグループの「別府はとタクシー」と「東はとタクシー」です。
大分労働局によりますと、2社は2020年4月から2022年11月にかけて、従業員が休業していないにもかかわらず虚偽の書類を提出し、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金の計1億9000万円あまりを不正に受給していました。

大分労働局は2社に対し、今年2月までに全額を返還するよう命じました。2社は毎月返還しているということです。
東はとタクシーの梅野壮太郎社長は、「申請は前社長時代の話で身に覚えがないが、厳粛に対応したい」とコメントしています。
大分県内で同様の不正受給はあわせて19社、およそ4億9000万円にのぼります。