前線の影響で九州北部地方では、猛烈な雨が断続的に降っており、記録的な大雨となっています。熊本県に大雨特別警報が出されていて。これまでに経験したことのないような大雨となっています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。
気象庁によりますと、前線が黄海付近から西日本日本海側を通って東北地方へのびており、前線上の黄海付近に低気圧があって東へ進んでいます。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。

特に九州北部地方では、猛烈な雨が断続的に降っており、熊本県では、11日10時までの24時間降水量が400ミリを超えたほか、降り始めからの雨量が600ミリを超える記録的な大雨となっています。
降り始めからの降水量(アメダス速報値)
・山口県
下関市竹崎 417.5ミリ
宇部 338.5ミリ
・福岡県
宗像 566.5ミリ
小倉南区東谷 435.5ミリ
・大分県
日田市三本松 306.0ミリ
日田市椿ヶ鼻 300.0ミリ
・佐賀県
鳥栖 286.5ミリ
佐賀空港 252.5ミリ
・熊本県
甲佐 677.0ミリ
山都町原 653.0ミリ
・長崎県
雲仙岳 532.0ミリ
島原 396.5ミリ
[雨の予想](多い所)
12日12時までの予想24時間降水量
東北地方 80ミリ
関東甲信 150ミリ
北陸地方 120ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
中国地方 120ミリ
四国地方 150ミリ
九州北部 200ミリ
九州南部 60ミリ
12日12時までの予想24時間降水量
山口県 100ミリ
福岡県 150ミリ
佐賀県 150ミリ
長崎県 200ミリ
大分県 150ミリ
熊本県 120ミリ
13日12時までの予想24時間降水量
北陸地方 100ミリ
[防災事項]
西日本から北日本の広い範囲で12日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。