大分県の駅館川水系で水不足が深刻化しており、8月4日から3つの農業用ダムで放流制限が実施されることになりました。

宇佐市などを流れる駅館川水系の日出生ダム、香下ダム、日指ダムでは、7月の降水量が平年の1割に留まりました。その影響でダムの貯水率は大幅に低下し、1日現在、香下ダムが32.6%、日出生ダムが39.3%、日指ダムは47%といずれも半分以下となっています。

日出生ダム(玖珠町)

この状況を受けて1日、県や市、土地改良区などの関係機関による会議が開かれ、8月4日から3つのダムで放流量を30%カットすることを確認しました。

(駅館川土地改良区連合・田畑憲昭事務局長)「日出生ダム、日指ダムは9月頭ごろ、香下ダムでは8月20日までしか農業用水が確保できない状況です。今後まとまった降雨がない限り、非常に厳しい状況になると考えています」

放流制限が行われるのは2022年7月以来3年ぶりで、貯水率が平年並みに回復するまで続けられる予定です。