きょう7月21日は海の日。夏休みに入り、海水浴に出かける機会も増えてきますが、海では「離岸流(りがんりゅう)」に十分な注意が必要です。

気づけば沖へ…

離岸流とは、岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする際に発生する強い流れのことです。この流れに巻き込まれると沖へ引き込まれてしまうため、水難事故につながる場合もあります。

離岸流は、どこでも発生する可能性があり、流れの速さは秒速2メートル。オリンピックの競泳選手と同程度の速さで、泳いで逆らうのは非常に困難です。また、幅は10メートルから30メートルと比較的狭いのが特徴です。

もし巻き込まれた場合は無理に戻ろうとせず、岸と平行に泳いでください。沖に流される感覚がなくなったら岸に泳いで戻りましょう。

危険な暑さに…熱中症、雷雨にも注意

1週間先の日本付近は太平洋高気圧に覆われる見込みです。北海道から九州にかけて広い範囲で晴れて、猛烈な暑さが続くでしょう。38度以上と体温を超える危険な暑さになる所もありそうです。熱中症に警戒してください。

また、気温が上がる午後は大気の状態が不安定になりやすく、内陸や山沿いを中心に急な強い雨や落雷に注意が必要です。

7月19日に東北北部の梅雨明けが発表され、全ての地方(北海道は梅雨区分なし)で本格的な夏がスタートしました。離岸流や天気の急変に気をつけながら、夏のレジャーを楽しんでください!

OBS気象予報士・若林菜友