自分たちが戻るべき場所はJ1

去年J2リーグで16位だったトリニータの今年の目標は、J1昇格プレーオフ圏内となる6位以上です。

清武:
「去年のチーム状況について選手から話を聞きました。1年を通して厳しいシーズンだったと…自分たちがやりたいことが見えず、どういう方向性に向かえばいいのかわからなかったということを聞いています。それについては、いろんな要因があると思っています」

「既存の選手たちも去年と一緒ではダメだと思っているし、何かを変えないといけないと思っている。すべてを変えることは無理ですし、すべてを変えようとは思っていないので、今まで戦ってきたチームの選手の気持ちにプラスして、自分が経験してきたことを伝え、練習やプレーでも引っ張っていきたい」

去年はJ1で16試合に出場し、復調の兆しを見せた清武選手。けがと向き合いながら苦しいシーズンを過ごしてきましたが、一貫して大切にしている思いがあります。

清武:
「結果がすべての世界ですが、ハードワークや戦う姿勢を見せる中で、根本的にあるのは楽しむ、何事も楽しむというのがあると思う。そこは忘れたくないし、トリニータの選手たちにも『まずはそこだよ』と伝えるつもりです」

清武選手はプロデビュー時と同じ28番のユニフォームを再び背負い、ピッチに立ちます。

清武:
「自分たちが戻るべき場所はJ1なので、去年の順位を考えても相当ハードルは高いと思いますが、最初から諦めたら意味がないですし。一番悔しかったり悲しかったりしたのはサポーターの皆さんだったと思うんで、そういう人たちが今年はより多く笑顔になれるようなシーズンにしたいと思います」

清武弘嗣(172cm/66kg):略歴
大分市出身でトリニータの下部組織から2008年にトップチームに昇格。1年目からスーパーサブとして出場し、2年目途中からはレギュラーに定着。2010年はチームのJ2降格に伴い、セレッソ大阪に移籍。2011年から日本代表として43試合に出場。翌年にはドイツに渡り、5シーズンで121試合18得点と活躍した。2017年にセレッソ大阪に戻ると5年連続でキャプテンとしてチームをけん引。相次ぐけがで2024年夏にはレンタルでサガン鳥栖に期限付き移籍した。