警察官をかたる特殊詐欺の被害に遭った大分県内の男性がOBSの取材に応じ、被害にあうまでの巧妙な手口を語りました。だまし取られたのは妻との旅行資金でした。
(被害にあった男性)
「被害金額は312万円ですね。お金を安全な場所に移すために指定する銀行口座に振り込みました」
ためらいがちに話すのは県内に住む60代の男性。男性は10月2日、特殊詐欺の被害にあいました。始まりは警察官を名乗る男からの1本の電話だったといいます。

(男性)「『+』でかかる海外からの電話なんですけど、うっかり私、出てしまって。10年ぐらい前に単身赴任していた時の住所や名前、携帯の電話番号を知っていた警視庁を名乗る刑事から『その名義で口座を開設している』と言われた」
そして、男から「逮捕した男の家からあなた名義のキャッシュカードが見つかり、あなたにも容疑がかかっている」と告げられた男性。取り調べは兵庫県で行うと言われ断りましたがー
(男性)「『取り調べをしますので、今からラインのIDを言うので登録してください。30分くらいでサクッと終わらせましょう』と言われ、私は捜査に協力してあげる気持ちだったんですよね」