許す気はなかった母親との再会

死にたいと思うことが日常茶飯事だったという皆川さん。自分は必要とされていないと感じ、いつ死んでも誰も悲しまないと思いながらつらい毎日を過ごしてきました。

今でも精神的に苦痛を感じることも多く、うつ病を患ったままですが、次第に考え方が変わってきます。それは、結婚、出産、そして2度の離婚を経験してからのことでした。

「私自身が子育てをして、お母さんはつらかったんだろうな、寂しかったんだろうなっていう気持ちが湧いてきました。それでも、お母さんを許す気はなかったです」

幼少期の皆川さん

そんな親子に2年前、転機が訪れます。

「私が仕事で出張に行くとき、どうしても子供を預かってくれる人がいなかったんです。しょうがなくお母さんにちょっと手伝ってほしいって言った時に、母親と久々に再会しました」