2023年8月に亡くなった長崎県五島市出身のアニメーション美術監督 山本二三さんの追悼展が五島市で開かれています。

去年8月、70歳で亡くなった山本二三さん。
「天空の城ラピュタ」や「もののけ姫」など、数々のアニメーション映画の背景画を手がけた山本さんの追悼展が、ふるさと五島の「山本二三美術館」で開かれています。

遺作となった漫画「勘次ヶ城(かんじがしろ)」の下書き。


五島市富江町に残る遺構「勘次ヶ城跡」にまつわる民話が題材で、今回、初公開です。亡くなる一週間前まで描き続けました。


東京からの来館者:
「絵に魂を込めて描かれている。筆圧とかも全然、亡くなる一週間前とは思えないんですけど」
「色がついてない状態でも迫力のある、こっちに届いてくるような」


2010年から10年かけてふるさとの風景100枚を描いた「五島百景」では、山本さんが晩年に改めて実感した美しいふるさとが切り取られています。

山本二三さんの長男(山本二三美術館副館長)山本鷹生さん:
「絵に賭けた人生であるとか、情熱であるとか、そういったものを皆さんに感じて頂けましたら、山本二三もきっと喜んでくれるんじゃないかと」

山本二三さんの追悼展は3月10日まで、五島市の山本二三美術館で開かれています。