長崎県は20日、県内のインフルエンザ報告数が急増しているとして、県全域に「インフルエンザ流行注意報」を発表しました。特に長崎地区(長崎市保健所管内)では、国が定める「警報レベル」の基準値を大幅に超える感染者が報告されており、厳重な警戒が呼びかけられています。

感染状況の概要(11月10日~16日)

長崎県感染症情報センターが発表した速報データによると、県内の定点医療機関からの報告数は1,220人に上り、前週(470人)から750人増加しました。

1定点当たりの報告数は23.92人となり、注意報の基準値である「10.0」を大きく上回りました。

地域別の状況:長崎地区が突出

保健所管内別で見ると、長崎地区(長崎市保健所)の感染拡大が顕著です。

▶長崎地区:1定点当たり59.55人

これは「警報レベル」の開始基準値(30.0)の約2倍にあたる数値です。

その他の流行地域(注意報レベル)は以下の通りです。

▶県央地区:25.38人
▶佐世保地区:24.14人
▶西彼地区:17.80人
▶県北地区:11.00人