自民党の派閥の裏金問題をめぐり、安倍派に所属する長崎2区選出の加藤竜祥衆院議員が、31日午後「政治資金収支報告書訂正のお詫びについて」とするコメントを発表しました。

それによりますと「還付があったことを全く認識していなかった。裏金を作る意図はなかった」としたうえで「国政に遅滞を生じさせてはいけないという思いから」国土交通大臣政務官 兼 内閣府大臣政務官 兼 復興大臣政務官について辞職願を提出したとしています。

コメント【全文】

令和6年1月5日に清和政策研究会から連絡があり精査しましたところ、令和4年に私の政治団体(自由民主党長崎県第二選挙区支部)が派閥から10万円(5枚分)の還付を受け、政治資金収支報告番に不記載となっていたことが明らかになりました。
これは、令和4年の清和政策研究会のパーティーにおける私に割り当てられたノルマを超えた売上げ分の10万円であります。
私の政治団体の政治資金収支報告書に記載の不備がありましたことにつきまして、心よりお詫び申し上げます。

初当選して半年後の派閥パーティーであり、また、当時の安倍会長からノルマを超えた分について派閥からの還付を停止する旨の指示があったこともあり、還付があることを認識しておりませんでした。
その一方で、ノルマを果たすために多くの団体・個人にパーティー券のご協力をお願いしましたが、事前に確約を得ることが難しく、結果的にノルマよりも10万円多くの売り上げがありました。
しかし、私は派閥からの還付は無いと認識しておりましたので、その後に派閥から還付があったことを全く認識しておりませんでした。

清和政策研究会とともに確認作業を進めた結果、令和6年1月5日に私の政治団体が派閥から10万円の還付を受けていたことが明らかになり、会計責任者から報告を受けて還付の事を初めて知りました。決して私に裏金を作る意図があったわけではございません。

この経緯を会計責任者に確認したところ、派閥から政治資金収支報告書に記載する必要がないとの説明を受けたので、当該金銭は使用せず事務所で保管しておりました。