陸上自衛隊・相浦駐屯地は2021年に後輩隊員を引きずり倒す暴行を加えた男性隊員らを停職などの懲戒処分としたと発表しました。処分は30日付けです。
処分を受けたのは長崎県佐世保市にある陸上自衛隊・相浦駐屯地水陸機動連隊に所属する男性陸士長(27)らあわせて4人です。

相浦駐屯地によりますと、27歳の男性陸士長は2021年6月ごろ、駐屯地内の生活隊舎で後輩隊員を引きずり倒す暴行を加えました。
また、同じ年の10月には同じ後輩隊員を指導する際、足蹴りするなどして全治1週間未満のケガを負わせるなどしました。
男性陸士長は「指導を受ける態度に腹が立った」と話しているということです。このため、相浦駐屯地は男性陸士長を停職3か月の懲戒処分としました。
また、別の26歳の男性陸士長も2021年11月に後輩隊員を指導する際、胸ぐらを掴み、突き飛ばす暴行を加えたとして、停職1か月の懲戒処分となりました。
このほか、2021年10月の27歳の男性陸士長の不適切な指導を黙認するなどした33歳の2等陸曹と、当直勤務中に指定場所以外の飲酒を目撃したにもかかわらず規律違反を報告しなかった44歳の2等陸曹について、いずれも減給30分の1、1か月の懲戒処分としました。
第1水陸機動連隊長の西田喜一1等陸佐は「ハラスメント等の根絶のための教育、特に、伝え方、感情の抑え方、組織風土の刷新の重要性を徹底して部隊の健全化に万全を期してまいります」とコメントしています。