朝鮮人被爆者の実態調査に取り組んだ牧師で、元長崎市議の故・岡正治氏が、生前、女性記者に対し性暴力を行っていたとして、長崎市の岡まさはる記念長崎平和資料館の運営法人が、11日、会見を開き、経緯を説明しました。

岡正治氏は、長崎市議を3期務めた牧師で、朝鮮人被爆者の実態調査に取り組み、亡くなった翌年、その遺志を受け継ぎ「岡まさはる記念長崎平和資料館」が建てられました。

資料館の運営法人によりますと、2020年、元女性記者が、岡氏からおよそ30年前に受けた性被害をインターネットで告発。運営法人は、2023年8月、仲介人を通して聞き取りを行い、事実として受け止めるとし、9月、文書で謝罪したということです。

岡まさはる記念長崎平和資料館・崎山昇理事長:「こういうことをしたという事実は認めざるを得ない。性暴力は絶対に許さないということで被害者の方に寄り添いながら対応していくことが重要だという風に考えています」

資料館は10日から休館していて、運営法人では、今後、資料館の名称や展示内容の見直しについて検討するとしています。