住吉 光 キャスター(以下 住吉):
長崎の暮らし経済ウイークリーオピニオン。平家達史NBC論説委員とお伝えします。

平家 達史 NBC論説委員(以下 平家):
今回は私が以前から取り上げたかったテーマの一つなんですが、長崎は色んな農水産物の生産量が日本一というのはご存じですよね?


住吉:
私も長崎に来てから知ったのですが、ビワもそうですよね?

平家:
ほかにも例えば水産県・長崎としてみると、漁獲量ではアジやタイ類、イサキ、サザエ。養殖では高級魚のクロマグロやフグも生産量日本一なんです。ただ、なかなか、それらが県内でもあまり知られていません。

県内の『クロマグロ』の年間産出額は170億円に上っていて、2位のブリ類に2倍以上の差をつけて、今や『海面養殖業の中でダントツ』なんです。
ちなみに3位はというと──
これも意外かもしれませんが、真珠の約45億円です。


このように長崎には地元の皆さんが誇れるような農水産物がたくさんあるということをもっと知ってもらいたい!ということで、これからこのコーナーで時々「長崎の日本一」を取り上げていきたいと思っています。
今日はその第一回ということで、このテーマです。

 13年ぶり生産量日本一!長崎真珠

農林水産省が先月公表した統計で、去年、長崎県が13年ぶりに『真珠の生産量・日本一』に返り咲きました。

■ 国内初の真円真珠の養殖に成功したのは大村湾

長崎県と真珠の関わりは古く、奈良時代に『大村湾は天然真珠の産地だった』との記録があるほか、16世紀には天正遣欧少年使節が当時のローマ教皇に真珠を贈ったと言われています。


明治時代には、大村湾で、『国内で初めて真円真珠の養殖が成功した』とされていて、以来、三重県などと並んで真珠の一大産地として名をはせています。

県内の主な産地は、大村湾や対馬、佐世保市の九十九島や五島列島などで、いずれも真珠養殖の条件となる ”波がおだやかな湾” や ”リアス式海岸が多い” ことから、さかんに養殖されてきました。

県によりますと、2019年の長崎県の真珠生産額は45億円余りで、県内の海面養殖生産額の約12%を占めていて、養殖ではクロマグロやブリ類に次いで重要な産業となっています。


農林水産省のデータを基にした真珠生産量の推移です。
長崎県が前回日本一になったのは2008年で、年間生産量は8,500キロ余りとなっています。
近年は養殖業者の減少に伴い生産量も年々減ってはいるんですが、それでも去年は5,100キロを生産しています。

住吉:
去年が『13年ぶりの日本一』ということは、長崎を上回っていた産地が他にあるということですよね。


平家:
長崎に代わって長く日本一に立っていたのが愛媛県です。
愛媛もリアス式海岸が多く、真珠の養殖に適していることなどから、2009年以降、12年連続で生産量日本一となっています。
去年、長崎が逆転したのは愛媛がアコヤガイの生育不良で生産量を大きく落としたためですが、見方を変えると『長崎の真珠生産が比較的安定していたから』こその結果ともいえます。
この話題は長崎ではまだあまり伝えられていませんが、愛媛では衝撃的なニュースとして受け止められているそうです。

住吉:
長崎県民としては、2008年以来の日本一ということで明るい話題なのですが、関係者の皆さんはどう受け止めているんでしょうか?