11日、長崎県大村市の住宅街にイノシシが出没し、2歳の子どもを含む5人が噛まれるなどしてケガをしました。
このうち4人は救急車で病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はないということです。

大村市木場の住宅に設置された防犯カメラに、体長1メートルを超えるメスのイノシシが映っていました。
家の敷地を我が物顔で歩き回っています。


久富記者レポート:
「イノシシは突然現れ、フェンスを突き破り、(庭にいた)2歳の男の子と小学生の姉に襲い掛かりました」


イノシシは11日午前10時前、大村市木場2丁目の住宅の敷地に突然現れ、フェンスを突き破って庭に侵入し、2歳の男の子と小学生の女の子に襲いかかりました。
そばの駐車場にいた父親や騒ぎを聞いた母親が子どもを守ろうと駆け付けると、イノシシは暴れまわり、30代の両親など4人を襲いました。


イノシシに襲われた母親:
「当時、子どもたちと犬がいたんですけど、そこに突進していって。あんまり覚えてなくて(子どもを助けることに)とにかく必死で…。まさかここに現れるとは思ってもなかった」

更にその30分後、現場から直線距離で130メートルほど離れた住宅の敷地内に入り込み、70代の男性が襲われました。

男性は玄関を開けた際、イノシシと鉢合わせとなり襲われたということです。

被害に遭った男性の妻:
「夫が玄関を出た途端、イノシシがいて押し倒されてですね。パトカーで警察官が来てくださったんですけど、その方もどうにもできなくて、応援を呼ばれて最終的には十何人来て」

休日の住宅街に現れ、合わせて5人に襲い掛かったイノシシ。
幸い5人とも命に別状はありませんでしたが、4人が救急搬送される事態となりました。
イノシシは体長は1メートル10センチあまり、体重5~60キロのメスで市の職員や警察によって現場近くの小学校付近で捕獲されたのち、駆除されたということです。