上司からのパワハラが原因で、3年前に自殺した警察官の遺族が、長崎県を相手取り損害賠償を求めている裁判の第一回口頭弁論が5日開かれ、被告の県は争う構えを見せました。

訴えを起こしているのは、3年前に自殺した当時41歳の男性警部補の妻ら 遺族3人です。

訴状によりますと、男性警部補は、佐世保警察署に異動した2020年3月以降、上司の課長らから「能力がない」などの暴言を日常的に受けていたほか、長時間労働を強いられ、異動からおよそ半年後に自殺しました。

県警は、警部補の自殺を”上司のパワハラ”による『公務災害』と認めたものの、損害賠償金などの支払いを拒否したため、遺族は県に対し、未払いの超過勤務手当を含めた1億3,800万円余りの損害賠償を求めています。

5日の法廷で、県側は「請求を棄却する」ことを求める答弁書を提出し、裁判で争う姿勢を示しました。

これに対し原告側は「パワハラで結果的に命を奪われて、慰謝料などを求めることは間違っているのでしょうか」と意見陳述しました。

次回は8月7日に、弁論準備手続きが開かれます。