余った年賀状一枚から発展途上国の子どもたちの支援ができるキャンペーンが行われています。

家庭で余ったり書き損じたりしたはがきはどうしていますか?

長崎市民:

「捨てちゃいますね」

「切手に変えられたり、普通のはがきに変えたりできますもんね」

「再利用できることがあったらしますけど、全然考えていない」

いま、はがき一枚から発展途上国の子どもたちの支援ができるキャンペーンが行われています。

キャンペーン担当 ダハルスディプさん:
「”書き損じ”のはがきが出ました、”印刷ミス”のはがきが出ましたということで、そのまま捨てられることが多いですね。
(バングラデシュでは)児童労働の状況が悪化してきまして、私たちも少しでも協力できればいいなということで、(はがきでの寄付を)現地活動に充てるという活動をやっております」

キャンペーンを行っているのは、主にバングラデシュの子どもたちを支援するNPO法人『シャプラニール』です。

バングラデシュには家事に従事させられ、学校にいけない少女が30万人以上いると言われています。

キャンペーンでは、『書き損じたはがきや切手』をシャプラニールの東京事務所に送ります。
それらは郵便局で“切手シート”に交換され、チケットショップなどで“換金”して現地に送られます。

“はがき10枚”が届けば、学びの場を提供するセンターの“1日分の家賃”をまかなえるということです。

シャプラニールダハルスディプさん:
「より多くの少女たちが自分の人生に自信を持ち始めたりとか、子どもが子どもらしい時間を過ごせるような場を利用できるようになっています。
(センターに通うことで)将来の職場選択を増やしたいという声が結構あがってきています」

13年目を迎えるこのキャンペーン──
昨年度は長崎県内からも182件の寄付があったということです。

近年は”年賀状じまい”をする人が増えていることもあり寄付が減少傾向で、今年度は、はがき55万枚を目標に寄付を呼び掛けたいとしています。