「スピードと自分が一体化する、ムーン!と行く感じが好き」
長崎の坂道を、シルバーのスポーツカーが滑るように駆け抜けていく。 ハンドルを握るのは、当時79歳の西本尚子さん。彼女のドライビングは、単なる移動手段のそれではありません。

「ムーン…と行く感じがですね、スピードと自分が一体化するようで好きなんです」(西本尚子さん 当時79歳)
25年前に購入したRX-7は、彼女にとって6代目の愛車であり、最高の「相棒」でした。 月曜日から土曜日まで毎日ハンドルを握り、近くに出かける時も常に一緒。鳥取まで足を延ばしたこともあります。

「後ろから見たこの形ね、全部が好きですね」
走行距離は25年で7万5000キロ。 一度も事故を起こさず、丁寧にメンテナンスしてきた愛車RX-7。まだ走れる。まだ一緒にいられる。 しかし、西本さんは自らに厳しいルールを課していました。









