加害者の女性へ 誰かを殺した上で普通に生きること

御手洗さん:
「もし子供が窓ガラスを割ったら、その子には必ず謝らせると思う。友達と喧嘩した、けがをさせてしまったら頭を下げる。でも殺人事件になるとそれがないんです不思議なことに…」

「少年審判を通して再教育を行うことを前提にしたカリキュラムに組み込まれる。その中で謝罪の必要性はないのか?疑問に感じます」

児童自立施設に送られる加害女児

「彼女が1度謝りました、だから私は許しますという話では全くない。だたちゃんと頭を下げて謝りました、こちらも受け取ったというプロセスが、自分にとって"ひとまずの区切り"としてすごく大事だと思っています」

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「その上で彼女に対して『普通に生きて欲しい』と。これがどれだけ難しいことか理解した上で、誰かを殺してしまった子どもが、社会の中で『普通に生きること』がどれだけ厳しいかを理解した上で求めています」

「自分はそれを待つことしかできない。こちらから『謝れ』とは絶対に言うつもりはありません。向こうから来るべきだと思う。待つという姿勢を崩さずにいることが、兄としてできる行動だと思って日々過ごしています」