「選挙が終わったら出ていって欲しい」

検察の冒頭陳述によると、男は諫早市長選挙への立候補を表明するまで
車中泊の生活を送っていた。そして2025年2月から実家へ頻繁に出入りするようになった。

男は選挙ポスターなどを貼った車を、兄が経営する病院の駐車場に停めていた。兄が患者や病院への影響を危惧し、「選挙が終わったら家を出ていってほしい」と男に伝えたところ口論に発展。兄の脇腹を蹴る暴行を加えた。(3月11日)

市長選挙に立候補、落選

男は3月23日に投開票が行われた長崎県諫早市長選挙に立候補し落選。

選挙後も車を移動させなかったことを咎めた兄に、男は再び暴行を加えた。(3月26日・27日)

検察は2人の間に金銭や不動産のトラブルがあったと指摘。男が一連の暴行の理由について、「長男として不適切な行動をする兄を教育するため」と供述したことも明らかにした。