ことし7月、長崎市郊外の小学校からある相談が舞い込みました。

創立150年を迎えた手熊小学校。児童数の減少で2026年3月に閉校することになりました。

児童「さみしい」

児童「閉校してほしくないです」

学校では閉校の記念に何か残そうと、社会科見学で訪れた佐藤製麺所に記念の商品の製作を依頼しました。

永田教頭「閉校というのは保護者にとっても地域の方々にとっても断腸の思い」「こうやって手熊小という銘を打った商品を残していただけるということは」「非常に大きな財産になるなぁというふうに感じてますね」

依頼を受けた佐藤製麺所では新商品の開発に乗り出しました。親子で話し合った結果、手熊の新鮮な野菜に合う冷やし中華。その麺をちゃんぽん麺で作ることにしたのです。

Q:親子では麺の話が多いのですか?
父「いや、あまりするとけんかになるから、何でかというたら感覚がちがうから」
娘「私はたぶん知識がないからバッと言えるし、いやそれは違うと言われるとでもやってみてないし、とか、言うところがやっぱり結構」
父「だから私に言わせれば言うのは簡単で作るのは大変よ、って」

コンセプトは「どこにもないような商品」
原料の小麦粉にはミネラルが豊富な全粒粉を初めて使用。

そして、ちゃんぽん麺では画期的なちぢれ麺に挑戦しました。

中村壮さん「ラーメンと違ってちょっと硬めに作ってあるから力加減を失敗するとすぐなんでしょう、ちぎれてしまうからそこの調整がすごい難しい感じがします。」

およそ半月の試行錯誤の末、佐藤製麺所オリジナルの冷やしちゃんぽん麺が完成しました。ちぢれ麺がスープによく絡むように仕上がっています。

佐藤さん「ふつうのラーメンと違って唐あくのすごく味がでてますよね、だから自信もって」「世に出しても大丈夫じゃないかなと思います」








