先月、長崎大学病院で誤って違う歯を抜く「誤抜歯」の医療事故が起きていたことが分かりました。誤抜歯が起きたのは3年連続で病院では体質的な問題があるとして口腔外科診療の原則停止を発表しました。



誤抜歯が起きたのは長崎大学病院の口腔外科です。
先月8日、『左側上下の親知らず』を抜く予定だった30代の患者から誤って『左右下側の親知らず』を抜いたということです。

執刀医はその場で患者から誤抜歯を指摘されたものの、いずれは抜く必要がある歯だったことから間違った認識を持たず、後日、患者から説明を求める電話があったことをきっかけに8日後の診療の際に謝罪。
しかし病院には報告せず、病院側は手術から22日後の先月30日に、“患者からの投書”で初めて把握したということです。


会見の中で長崎大学病院の澤瀬隆副病院長は「患者さんからの声で初めて知った。医療安全に対する本質を疑う所だと思った」と述べました。

長大病院での誤抜歯発生は3年連続で病院では「体質的な問題がある」として6日から口腔外科診療を原則停止し、意識改革も含めた立て直しを進めるとしています。